2023/01/22

新年聖会礼拝メッセージ「御霊による歩み」ガラテヤ人への手紙5章13-26節 大頭眞一牧師 2023/01/22


今日は信愛明野合同の新年聖会の朝を迎えました。聖会というと、さぞ厳しいメッセージが語られるのでは、思われる方もいらっしゃるかもしれません。特にガラテヤ書の「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。」(2:19b-20a)や「キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、情欲や欲望とともに十字架につけたのです。」(5:24)には、私もずいぶんと苦しみました。けれどもご安心ください。今日もいつものようにいつもの主イエスを語ります。

【ワン・シットで】

神学校で学んだことのひとつに新約聖書の手紙の読み方があります。たまには「ワン・シットで」、つまり、最初から最後まで一気に読むようにというのです。これにはうなりました。確かに手紙には、書かれたはっきりとした目的があるはずです。ひとつひとつの文章もその手紙の全体の目的にしたがって解釈されるべきだと、そう知ったのです。私もこの手紙をワン・シットで読んで要約してみました。

ガラテヤ地方の諸教会のみなさん私パウロと仲間たちは驚いています。ユダヤ人ではないあなたがたが割礼を受けようとしているという知らせを受けたからです。割礼が悪いというのではありません。ユダヤ人が神の民のしるしとして割礼をたいせつにすることは当然のことです。(そのユダヤ人としてキリストはお生まれになりました)。けれどもあなたがたは、ただキリストを受け入れることによって、神の民とされました。それ以上の何も必要ではありません。これだけは決して譲れません。今、割礼の有無によってあなたがたの間に隔たりが生まれてしまいました。そればかりかあなたがたは福音を見失ってしまった。「これだけは、あなたがたに聞いておきたい。あなたがたが御霊を受けたのは、律法を行ったからですか。それとも信仰をもって聞いたからですか。」(3:2)。言うまでもなくあなたがたはキリストを受け入れたから、聖霊を受けた。あなたがたはもうすでに聖霊によって歩んでいるのです。割礼とそれに類する律法は私たちが聖霊を受けるための養育係(助走路)のようなもの。もう私たちには必要ないのです。自由なのです。自由とされた私たちは、その自由を、愛するために用います。肉による生き方(自己中心で自己満足を目指す内側に折れ曲がった生き方)ではなく、聖霊による生き方(神を中心として他者を愛する注ぎ出す生き方)を生きるのです。あなたがたの教会で(パウロは具体的に特定していないが5章にさまざまに述べられているような)肉による生き方が問題を起こしています。どうか自分が御霊によって生きる御霊の人(6:1)であることを思い出してください。そしてたがいにただし合いながら御霊によって歩みを進めてください。

【御霊による歩み】

いかがでしょうか。私たちの中には割礼を受けようとする人いないでしょう。けれども、キリストを受け入れて神の子(3:26)とされただけでは不十分だと考えてしまうことがあるかもしれません。キリストは十分です。律法が教えるのは「神と共に歩く歩き方」。私たちは割礼によってではなく、豚を食べないことによってでもなく、御霊によって、神さまの体温を感じながら、神と共に歩いているのです。神と人とに自分を注ぎ出して愛しながら。絶えずこのことを思い出させ合いながら。

自分に向いた肉による生き方ではなく、注ぎ出す聖霊による生き方へ。最初に上げた二か所の聖書も肉による生き方の死では終わっていません。御霊による生き方の喜びへと続きます。

「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。」(2:19b-20a)→「もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。今私が肉において生きているいのちは、私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった、神の御子に対する信仰によるのです。」(2:20)

「キリスト・イエスにつく者は、自分の肉を、情欲や欲望とともに十字架につけたのです。」(5:24)→「私たちは、御霊によって生きているのなら、御霊によって進もうではありませんか。」(5:25)

聖霊による歩みはすでに与えられているいのちによる歩み。そして仲間と共に歩む歩みであることを心に刻んでいただきましょう。


   
ワーシップ:「神さまの宝もの(詞:大頭牧師、曲:奥野信二兄)」Bless



   (礼拝プログラムはこの後、または「続きを読む」の中に記されています)


 礼拝プログラム

■教会学校(9:30-10:15)

  • 「神の家族とともに」エペソ人への手紙2:19~22


■主日礼拝(10:3
0-11:45)

  • 前奏:(奏楽の内に主を待ち望みましょう)
  • 招詞:イザヤ章60章2節
  • 賛美:7①③
  • 交読文:43 詩篇136篇(新聖歌 P.862)
  • 牧会祈祷:大頭眞一牧師
  • 主の祈り:新聖歌 P.826
  • ワーシップ:「神さまの宝もの(詞:大頭牧師、曲:奥野信二兄)」Bless
  • 賛美:135①④
  • 信仰告白:使徒信条(新聖歌 P.826)
  • 聖書:ガラテヤ人への手紙5章13-26節(新約P.382)
  • 説教:「御霊による歩み」大頭眞一牧師 ※信愛より
  • 賛美・献金:376①②③
  • 感謝祈祷:
  • 頌栄:讃美歌21「27番」(曲は新聖歌63)
  • 「父・子・聖霊の ひとりの主よ 栄えと力は ただ主にあれ とこしえまで アーメン」
  • 祝祷:大頭眞一牧師
  • カテキズム:(左上に掲載)大頭眞一牧師 と 報告:(裏面に掲載)司会者
  • 祈祷: