2015/05/24

主日礼拝「聖霊の実は愛です」

礼拝メッセージ「聖霊の実は愛です」ガラテヤ人への手紙5章16~26節


長谷川和雄師



「木はその実でわかる」(マタイ12:33)とあるように、聖書に信仰生活を植物で多く譬えています(詩篇1:3、イザヤ5:2)。聖書から悪い実と良い実について、聖霊の実を結ぶ秘訣を学びましょう。

Ⅰ. 人間本来の肉の姿…
人は、律法に従い外側を飾り正しさを主張し、情欲や欲望を隠すために努力し修養をしますが、「愛、親切…」と言いつつ主に忌み嫌われる欲望に従いがちです。悪い実、肉の行いとはどのようなものでしょうか。
1) 抑制のない性的欲望。「不品行、汚れ、好色」。性的な肉の罪です。聖職者や子どもにも横行し、家庭や教会が崩壊しています。
2) 宗教的罪。「偶像礼拝、まじない」自分を神とし、自分と意見が合う好むものを神とする罪です。まじないはサタンの力をもてあそび、一度入ったら支配され抜け出せません。宗教的罪は性的汚れを生みます(ローマ1:23)。
3) 自己中心の罪。「敵意、争い、そねみ、怒り、党派心、分裂、分派、ねたみ」自己中心で、人を利用し、邪魔者を消そうとし、聖く生きようとしても真の自由がないので罪の生活を繰り返します。
4) 理性喪失の罪。「泥酔、宴楽」酒や快楽に溺れ理性を失う罪です。
5) 全ての欲望。「そのたぐい」これらの肉の行いは御霊の働きに反しています。誰でも自分が可愛がられ、愛され、幸せになり、立派に見られたいと思います。しかし、その結果、肉の生活に溺れるので、神の国には入れません。素直に罪の生活を認め、主の十字架を仰ぎましょう(1ヨハネ1:8-10)。

Ⅱ. 御霊の働きが結ぶ実…
御霊の実は単数なので愛でまとめられます。喜びは歌う愛、平和は休息する愛、寛容は耐える愛、慈愛は分け合う愛、善意は愛の誠実、忠実は愛の習慣、柔和は愛の触れ合い、自制は十分に管理された愛です。その愛は犠牲を払って与える愛、共感する愛であり、利己心と対立します。神の愛を豊かに受け、自ら罪を告白し、キリストを「私の救い主です」と信じた時から、私たちは神を愛し、人を愛する者へと変えられ、人生に多くの良い実を結びます。
1) 砕かれた魂とされ、罪赦された確信と喜びが溢れ、神との和解が人々との平和を生みます。環境や出来事に左右されない、御霊による喜びです。神のみこころを知り、行うことは地上生活で最高の喜びを得ます。喜びは賛美と感謝に導き、平和は落着きや秩序を得ます。
2) 寛容な神の愛は、忍耐と平静な心で相手を受け入れる心を与え、試みの中での忍耐、怒りに対する抑制、辛抱となります。ヤコブ書5章7-11節に、農夫の忍耐(無駄を覚悟で労し、収穫を待ち望む忍耐)。預言者の忍耐(神のみこころを語っても行わない民に語る忍耐)。ヨブの忍耐(どんな時にも神を信頼する忍耐)が記されています。
3) 御霊の実は、良きサマリヤ人(ルカ10:25-37)のように、他者への敏感さが慈愛と善意を生み、礼儀、配慮、優しさ、赦し、思いやりに溢れます。善意は親切の背後に働く行動力であり、配慮し、理解する勇気です。豊な神の愛があるからこそ、誠実に忠実に尽くし、互いに受け入れ合う柔和により、互いに尊敬しあい自制することが出来るのです(ヨハネ12:25)。

Ⅲ. 御霊の実を結ぶ秘訣…
1) 御霊によって、己に死ぬことです(24)。自分の罪がキリストと共に十字架につけられたと信じ、復活した主と共に生きることです(ガラテヤ2:19-20)。
2) 御霊の導きに従う歩みは(16、25-26)、自分の弱さや愚かさを知り、神を信頼し、神のみこころであるみ言葉に従って生きるので、幸福であり、悪から守られ、満たされ、主に似る者とされる歩みです(1ヨハネ3:2)。



教会の各活動


中高科レクリエーションにて
午後は、中高科のレクリエーションが行われました。


今週~来週の予定


○婦人祈祷会 火曜日(5月26日)10:30~12:00


聖書:サムエル記上18章10節
題:あなたの手には何がありますか
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:112、202



○聖書研究祈祷会 水曜日(5月27日)19:30~21:00


聖書:詩篇12篇1~8節
題:きよき神の言葉
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:38、324、361



○主日礼拝 来週日曜日(5月31日)10:30~12:00


招詞:ヨハネによる福音書15章9-11節
交読文:57  Ⅰコリント書13章
聖書:Ⅰコリント書13章4-7節
題:愛は自己中心ではない
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:261、214、429