2014/03/16

主日礼拝「共におられる主」

礼拝メッセージ 「共におられる主」 詩篇23篇4節

長谷川和雄師

 

詩篇23篇の中でも最も親しまれている聖句ではないでしょうか。多くの聖徒たちが、病床で口ずさみ、永遠の御国へ移される最期の時に読むみ言葉です。主の臨在は、なんと幸いでしょうか。

Ⅰ.暗闇を歩んで知る主の恵み…
羊飼いは羊を養うために、どんなに遠くて高地であっても、良い餌場へと導きます。1-3節はイスラエルの冬から春の本牧場での事であり、4節は夏から秋の道中の出来事です。最高の食物を求め、死の陰の谷と言われる谷を通らなければならないこともあります。死の陰の谷とは深く暗い谷間です。その谷には水があり、山の上には緑の牧場があるのです。羊には分かりませんが、日がさす所では学べないものがあります。苦しみを乗り越えた時、山の上の水、食事はなんと美味しいことでしょう(ローマ5:3-5)。死の陰の谷を歩くとは。
1) 主の臨在を知ります。1-3節の「主」が、4節では「あなた」と呼んでいますが、それは、主と親しい間柄のしるしです。豊な餌場への道のりは長く、谷があります。山は深い渓谷や、水の枯れた谷、暗く曲がりくねった登り道、洪水で溢れる川の危険、雪崩や土砂崩れの危険、毒草や猛獣の危険、雹や雪の嵐、突き出た鋭い岩の危険、垂れ下がった木やつるの危険、日中でも暗く寒い所、これらの危険を羊飼いは熟知しています。そのお方がそばにいて下さるのです。羊の群れは体を寄せ合い、羊飼いと共に死の陰の谷を共に歩み、猛獣に襲われても見捨てず、羊飼いが身を呈して守ります。何と心強いことでしょう。試みの時、主の臨在と、主の力が良く分かります。
2) 新しい力を得ます。谷には水があるので、猛獣にとっても最適の場所です。羊飼いは時を見計らい、弱りきった羊を連れて行き、猛獣から羊を守り、水を飲ませます。そのように、主は私たちを良い所へ導き、全ての必要を満たし、あらゆる困難から守り、新しい力を与え、乗り越えさせて下さるのです。
3) 全き平安を得ます。良き羊飼いが共にいることで羊が安心するように、私たちも全知全能の神が共にいて下さることは平安に満たされます。苦しみの時こそ、主の臨在を覚え、いと近き助け手である主により頼みましょう。

Ⅱ.暗闇を歩む者への慰めと希望…
主が共にいて下さるという平安を得た魂には、み言葉による平安が与えられます。
1) 慰め。羊飼いは個々の羊を良く管理し、さ迷う羊を引き寄せ、岩場の穴から救い出し、毛並みを整え、皮膚の状態を見るのに杖を使います。私たちが世の誘惑に負け、主から離れ、世から抜け出せなくなっているような者に、主はみ言葉を与え主に近寄せて下さり、病んでいる者に癒しのみ手を伸べて下さいます。エドワード・ヤング(英・詩人・牧師)「私の慰めの多くは、苦難の間にはぐくまれる」。パスカル「わずかなことが我々を慰めるのは、わずかなことが我々を悩ますからである」。
2) 導き。群れからそれる羊を戒め、脇腹をつつき、毒草に近付くと杖が飛んできます。私たちも、主のもとを離れてしまうと、主はみ言葉の鞭や杖(つえ)を用いて戒めます(詩篇119:105)。聖霊は、みこころを示し導いて下さいます(ヨハネ16:13)。
3) 助け。羊飼いが鞭(むち)を使って獣と戦うように、主も私たちのために戦って下さるので、私たちは恐れることも戦う必要もありません。

主に戒められた時こそ、共にいて下さる主を覚え、み言葉の導きを得ましょう。主の前に謙り、十字架を仰ぎましょう。そして、主との親しい間柄を保ち、主の臨在を持ち運ぶ者とならせていただきましょう。この親しい関係を断つものがあるなら、悔い改め、十字架を仰ぎ、神と親しい関係を回復することが出来ることは何と感謝なことでしょう。


教会の各活動



午後から、壮年会(学び会)、婦人会(愛餐会)、教区青年親睦会(天授ヶ岡教会)が行われました。

今週~来週の予定


○婦人祈祷会 火曜日(18日)10:30~


※3月中は休会いたします。


○聖書研究祈祷会 水曜日(19日)19:30~


聖書:マルコによる福音書7章1-23節
題:偽善からの救い
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:258、373、342



○主日礼拝 来週日曜日(23日)10:30~


招詞:詩篇100篇1-5節
交読文:7 詩篇23篇
聖書:詩篇23篇5節
題:主の豊なもてなし
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:2、206、389